クリニクス(メドレー社)電子カルテは使いにくい?現場の評判と対策
- 2026年3月4日
- 電子カルテ

メドレー社の「クリニクス(CLINICS)」は、受付から会計までの業務を一つの画面で完結できるクラウド型の電子カルテです。
システム連携や機能の豊富さから、「使いにくい」「複雑で設定に知識が必要」などの評判も聞かれます。
本記事では、クリニクスの現場のリアルな評判や「使いにくい」と言われる理由、その解決策を解説します。自院に最適なシステムを選定し、スムーズに運用するための参考にしてください。
目次
電子カルテ「クリニクス(CLINICS)」の特徴

クリニクス(CLINICS)は、予約からカルテ入力、レセプトチェック、経営分析までをシームレスに支援するクラウド型電子カルテです。
受付から会計までの業務を1画面で完結できるレセコン一体型であるため、複数のシステムを使い分ける手間が省け、医療事務の転記作業などを削減できます。
クラウド型のため初期費用や維持費が抑えられ、端末を追加する際の費用もかかりません。インターネット環境があれば自宅など場所を選ばずにアクセス可能です。
また、患者用アプリ「melmo」と連携することで、オンライン診療や事前のWeb問診、キャッシュレス決済など、患者の通院利便性を向上させる機能も充実しています。
クリニクスを導入することで、クリニック全体の業務効率改善と患者満足度の向上が期待できます。
「クリニクスは使いにくい」は本当?現場のリアルな評判

実際に現場でクリニクスを使用する医師やスタッフからの評判について、良い評判と懸念点にわけて解説します。
1.医師・院長からの評判
医師や院長から聞かれるクリニクスの良い評判と懸念点は、以下の通りです。
|
良い評判 |
懸念点 |
|
・画面が見やすく操作性が良い ・オンライン診療との相性が良い ・コストを抑えて端末追加ができる |
・ITリテラシーが高くないと満足感を得づらい ・複数システム連携のハードルが高い |
良い評判
- 画面が見やすく操作性が良い
- オンライン診療との相性が良い
- コストを抑えて端末追加ができる
「CLINICSカルテの画面の見やすさに満足しています。左から過去診療の履歴、二号用紙、オーダー画面と三画面構成になっているので、かなり見やすいです。」
出典:CLINICSカルテで事務スタッフの業務負担も軽減!│CLINICS
「CLINICSカルテを選んだのは、他社と比べてオンライン診療との相性が非常に良いと感じたからです。特に、継承時期がコロナ禍という背景があり、オンライン診療の活用を考えていたため、親和性の高いシステムを探していました。」
「自由に端末を追加できるため、院内に複数のPCを設置し、各スタッフが効率よく業務をこなすことができています。また、追加費用が発生しないため、コストの抑制にも成功しています。」
出典:CLINICSカルテ導入事例|院長 森田 匠 先生(頭痛・認知症もりた脳神経クリニック)│CLINICS
懸念点
- ITリテラシーが高くないと満足感を得づらい
- 複数システム連携のハードルが高い
「唯一感じていることとしては、ITリテラシーが比較的高くないと満足感を感じづらいサポート内容も一部あるな、ということです。」「チャットや電話、メールでのサポートで十分だと思う人もいれば、対面でサポートしてもらわないと不安になってしまう人もいますよね。」
出典:紙カルテから 使いやすい CLINICSカルテに│CLINICS
「複数のシステムとともにクラウド型電子カルテの導入をお考えの方には、個人開業と言えどもシステムエンジニアによるシステムインテグレーションを先んじて行っておくことを強くお勧めする。」
出典:Task-Shifting Ecosytemから 恩恵を得るための 電子力ルテ導入│CLINICS
医師からは、直感的で見やすい画面構成や、自院のオンライン診療とシームレスに連携できる点が特に高く評価されています。
一方で、ITリテラシーが高くないとオンライン中心の手厚いサポート体制に対して不安を感じるケースがあることや、他システムと複数連携させる際にはシステムエンジニアなどによる専門的な構築が必要になるという導入時のハードルがあるようです。
2.スタッフからの評判
医療事務や事務スタッフから聞かれる評判は以下の通りです。
|
良い評判 |
懸念点 |
|
・カルテとレセコンの一体化により業務が軽減された ・システム連携により予約管理が効率化された ・非接触での保険証確認ができ、感染対策にもなる |
・機能やヘルプページが探しにくい ・予約患者一覧を見やすくしてほしい ・招待メールが飛ばないことがある |
良い評判
- カルテとレセコンの一体化により業務が軽減された
- システム連携により予約管理が効率化された
- 非接触での保険証確認ができ、感染対策にもなる
「スタッフに聞くと、レセコン連動型は2つのシステムを立ち上げて左右を見ながら入力するので大変だったけれど、CLINICSはカルテの操作だけでいいので楽だと言っていました。」
出典:安心のCLINICSカルテと スタッフが働きやすいクリニック作り│CLINICS
「患者さんの予約・キャンセル管理が容易だと感じる。保険証の写真を患者さんにご自身でアップロードしていただくことで、非接触で保険確認できるので、コロナ禍の今非常に助かっている。」
出典:クラウド診療支援システムCLINICSの評判・口コミ│ITトレンド
懸念点
- 機能やヘルプページを探しにくい
-
予約患者一覧を見やすくしてほしい
-
招待メールが飛ばないことがある
「UIが直感的ではないので、どこにどの機能があるのかを探すのが大変なことがあります。該当のヘルプページを探すのも困難です。もう少し、わかりやすくしてもらえると助かります。」
「予約管理にて、予約患者の一覧がもっと見やすくなると予約確認の漏れが起こりにくく、運用がしやすいと感じています。」「招待メールが上手く飛ばないことがあります。」
出典:クラウド診療支援システムCLINICSの評判・口コミ│ITトレンド
現場スタッフからは、「予約から会計まで一つのサービスで完結する」「カルテ操作だけでレセコン業務まで終わる」といった、業務効率化が実感として高く評価されています。また、患者自身の写真アップロードによる非接触の保険証確認も実務で重宝されているようです。
一方で、多機能であるがゆえの「UI(画面)の直感性のなさ・ヘルプの見つけにくさ」「予約一覧画面の見づらさ」といった日々の操作感に関する不満や、「招待メールが飛ばない」といったシステムの挙動への課題が、懸念点として挙がっています。
「クリニクスが使いにくい」という評判の理由と解決策

現場の評判から、クリニクスが使いにくいという評判の理由は以下の3つにまとめられます。
- 多機能ゆえに目的の機能が探しにくい
- 複数システムの連携構築が難しい
- 細かな機能の制限やシステムの不具合が生じている
それぞれの理由とその解決策を解説します。
1.多機能ゆえに目的の機能が探しにくい
クリニクスは多機能であるため、特定の機能やヘルプページに自力で辿り着きにくいと感じることがあります。豊富な機能が備わっている反面、直感的な操作が難しい画面設計になっている部分があるからです。
例えば、事務スタッフが急いで目的の機能を探そうとしても、どこに配置されているか迷ってしまうケースが少なくありません。
このような操作への迷いをなくすためには、自力で探さずにチャットやリモートサポートを活用し、即座に解決を図ることが効果的です。具体的には、疑問が生じた際にチャットで質問すると迅速な回答が得られ、複雑なトラブル時にはリモート操作でメーカー側が直接画面を見ながら解決まで導いてくれます。
2.複数システムの連携構築が難しい
予約や問診など他のクラウドシステムと組み合わせる際、連携の構築が難しいという課題があります。
ネットワーク上で動作する複数のシステムを円滑に連携させるには、専門的な知識が必要です。具体的には、過去に連携実績のない他社システムを導入しようとすると、設定が困難であることが起きます。
システム間の連携をスムーズに行うためには、導入前に専門家による構築を済ませておくことが必要です。また、担当者に「このシステムと連携したい」と相談すれば、実績がない場合でも連携可能か確認し、対応に向けて動いてくれます。
3.細かな機能の制限やシステムの不具合が生じている
日々の実務において、画面の見づらさやアップロード上限、メール送信の不具合など、細かな仕様への不満が生じることがあります。
クリニクスでは、ユーザーからの要望に応じたアップデートが毎週など頻繁に行われています。使いにくい点は積極的に要望として伝えていくことで、順次改善されていくことが期待できるでしょう。
【診療フロー別に解説】クリニクスの具体的な機能

クリニクスの具体的な機能を、受付から診察、会計までの診療フロー別に解説します。
- 受付:Web予約や問診との自動連携
- 診察:多彩な支援機能でカルテ入力を効率化
- 会計:レセコン一体型によるスムーズな精算
1.受付:WEB予約や問診との自動連携
受付では、患者の利便性向上と受付スタッフの入力手間を削減する機能が充実しています。具体的には以下の4つの機能があります。
- 予約の一元管理と受付一覧表示
- アプリ・マイナ保険証での受付
- Web問診や保険証のカルテ自動登録
- ラベル・メモによる情報共有
予約の一元管理と受付一覧表示
患者がWebやアプリ(melmo)、または連携するLINE予約などから予約すると、リアルタイムで受付管理画面に反映されます。受付画面では「受付待ち」「診察待ち」といった患者ステータスが一覧で表示され、条件による絞り込みも可能です。
アプリ・マイナ保険証での受付
アプリ(melmo)やマイナ保険証を利用したチェックイン(受付)に対応しており、診察券なしでスムーズな受付が可能です。
Web問診や保険証のカルテ自動登録
患者が事前にスマートフォン等で入力した問診内容はカルテに連携されるため、スタッフが紙の問診票から手入力で転記する手間が省けます。
保険証登録初診の患者登録時、PCの内蔵カメラやWebカメラを使って保険証を撮影し、画像データとしてそのままカルテに保存できます。そのため、コピーやスキャンを取る必要がありません。
ラベル・メモによる情報共有
「急患」「検査待ち」といった状況を可視化するラベル機能に加え、当日のみの特記事項(例:車椅子利用など)を残せる当日メモにより、受付と診察室でリアルタイムな情報共有が可能です。
2.診察:多彩な支援機能でカルテ入力を効率化
診察では、医師のカルテ入力負担を軽減し、診療に集中できる環境を整える機能が備わっています。具体的には以下の6つの機能です。
- 見やすい3画面構成のカルテ
- AI要約アシスト
- テンプレートのセット登録
- 適応症、投与量チェック
- 文書作成支援
- オンライン診療
見やすい3画面構成のカルテ

出典:CLINICS│MEDLEY, INC.
カルテ画面は左から「過去の診療履歴」「二号用紙」「オーダー画面」の3画面構成です。経過がひと目で分かり、紙カルテのような感覚で操作できます。
AI要約アシスト

出典:CLINICS│MEDLEY, INC.
診察時の会話をAIが自動でリアルタイムに書き起こし、SOAP形式に要約します。生成された文章は1クリックでカルテに反映できるため、タイピングの手間を大幅に削減します。
テンプレートのセット登録
よく使う処置行為や主訴、病名をセットとして登録し、一括で入力することが可能です。小児の月齢・体重に応じた薬用量の自動換算セットなども登録できます。
適応症、投与量チェック
処方入力時に「適応症」「非適応症」「投与量」「投与日数」の4種類の自動チェックが働き、入力ミスや医療リスクを未然に防ぎます。
文書作成支援
紹介状などの文書を作成する際、カルテに登録されている処方情報・傷病名・既往歴などを雛形に自動で反映でき、転記の手間を減らします。
オンライン診療
電子カルテとオンライン診療のビデオ通話を同じ画面上で操作できるため、診療中に視線を大きく動かすことなく、患者の顔を見ながらカルテ入力が可能です。
3.会計:レセコン一体型によるスムーズな精算
クリニクスはレセコン一体型であるため、スムーズな会計業務を実現します。特に、以下の機能が特徴です。
- レセコン一体型による会計自動化
- 会計時のカルテ変更アラート
- スマート会計(アプリ自動決済)
レセコン一体型による会計自動化
レセコンが内包されているため、医師が診察室で入力した処置内容やオーダーがそのまま会計画面に自動反映され、点数計算(自動算定)が行われます。会計ソフトへ再入力する二度手間がありません。
レセプトの点検時、エラー箇所が見つかった場合はチェック結果画面から該当患者のカルテ画面へ直接リンクして即時修正が可能です。そのため、月末月初に集中しがちなレセプト業務の効率化につながります。
会計時のカルテ変更アラート
診察後にカルテに処置が追加・変更された場合、会計の確定操作時に警告が表示されるため、会計漏れを防げます。
スマート会計(アプリ自動決済)
患者が専用アプリ(melmo)にクレジットカードを登録している場合、診察後はアプリ上で自動決済が行われます。明細書や領収書もアプリに自動送信されるため、患者は会計を待たずに帰宅できます。
クリニクスと他社電子カルテとの比較

自院に最適なシステムを選ぶためには、他社の電子カルテと比較して強みを把握する必要があります。主要な電子カルテの特徴と費用感の比較は以下の通りです。
|
製品名 |
主な特徴・強み |
初期費用 / 月額費用の目安 |
適しているクリニック |
|
ウィーメックス(Medicom) |
医事一体型の算定精度、全国規模の対面支援 |
初期:0円〜 月額:24,800円(税抜) ※Medicomクラウドカルテ・Basicプランの場合 |
複雑な算定業務と直接のサポートを求める医院 |
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エムスリーデジカル |
AI自動学習による入力支援、安価な価格設定 |
初期費用:0円 月額: 11,800円(ORCA連動型プラン) 24,800円(レセコン一体型プラン) |
費用を抑えつつ入力業務を効率化したい医院 |
|
クリニクス(CLINICS) |
患者アプリ連携、オンライン診療の統合 |
初期:要問合せ 月額:要問合せ |
患者の利便性向上や集患を重視する医院 |
※連携するオプション機器やプランによって価格は変動します。
1.手厚い対面支援が魅力のウィーメックス
システムの操作に不安があり、手厚い導入支援を求めるならウィーメックスが適しています。全国にサポート拠点を構えており、トラブル時に担当者が直接訪問して対応できるからです。
対面での迅速なサポート体制を重視する場合は、ウィーメックスがおすすめです。
▼関連記事:
ウィーメックス(wemex)の電子カルテ「Medicom」の評判は?
2.入力時間の短縮を狙うエムスリーデジカル
日々のカルテ入力時間を短縮し、ランニングコストを抑えたい場合はエムスリーデジカルが適しています。
AIによる自動学習機能が搭載されており、使えば使うほど入力が効率化できます。具体的には、過去の入力履歴から処方や処置のセットを自動で提案してくれる機能があります。
日々の入力業務の負担を軽減し、診療効率を優先するクリニックにおすすめです。
▼関連記事:
エムスリーデジカル電子カルテの評判は?料金や他社比較、導入のコツ
3.患者の利便性を高めるクリニクス
オンライン診療や集患に力を入れたいクリニックにはクリニクスが最適です。患者用アプリを通じて、予約から問診、決済までをスムーズに行える環境が整っているからです。
例えば、通院負担を減らしたい働く世代の患者が多い場合、アプリ連携による待ち時間削減は患者満足度に大きく寄与します。
したがって、患者の利便性向上を第一に考えるならクリニクスが適しています。
他の電子カルテメーカーとの比較は、関連記事で「クリニック向け電子カルテメーカー16選」として詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
▼関連記事:
【最新版】クリニック向け電子カルテメーカー16選!機能別に紹介
クラウド型電子カルテに合わせた運用で診療を効率化

クリニクスは、レセコン一体型による業務効率化や患者アプリとの連携に優れた電子カルテです。
独自のカスタマイズが制限されることによる使いにくさは、標準機能に運用を合わせ、事前のセット登録を作り込むことで解消できます。
他社の製品とも比較しながら、自院の体制に適したクラウド型システムを選択することで、医師やスタッフの業務負担を解消しましょう。
さらなる効率化には入力負担を減らす「MEDISMA AIクラーク」
電子カルテを導入しても、毎日の診察で発生する手入力の手間はゼロにはなりません。
手入力の課題を根本から解決するためには、AI音声入力システムの併用が効果的な方法です。
ヒーローイノベーションでは、診察中の会話を自動で要約しカルテ作成を支援する「MEDISMA AIクラーク」を提供しています。
入力作業の負担軽減や診療のさらなる効率化を検討される場合は、ぜひ一度ご相談ください。
投稿者プロフィール

- MEDISMA企画部 部長
- 医療機器メーカー営業としてキャリアをスタートした後、医療ITベンチャーにて生活習慣病向けPHRサービスのプロダクトマーケティング責任者をはじめ、メルプWEB問診の事業責任者を経験。その後、診療予約システムやクリニック専用の自動精算機・自動釣銭機の商品の企画・開発を手がけ、現在は「医療を便利にわかりやすく」をミッションにスマートクリニックの社会実装に向け同事業の企画・推進を担当。
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