電子カルテ「ダイナミクス」の評判は?受付・診察・会計での使い方も解説|MEDISMA|診療に必要な機能をワンパッケージ

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電子カルテ「ダイナミクス」の評判は?受付・診察・会計での使い方も解説|MEDISMA|診療に必要な機能をワンパッケージ

電子カルテ「ダイナミクス」の評判は?受付・診察・会計での使い方も解説

電子カルテの選定に悩む医師

コストパフォーマンスの高さから全国4,800件以上のクリニックで採用されているダイナミクスですが、導入を検討する上で使い勝手に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、ダイナミクスの基本情報はもちろん、現場のリアルな評判から、受付・診察・会計での具体的な使い方、導入時によくある疑問までを解説します。

他社システムとの比較表も交えて詳しく説明していますので、自院に本当に合う電子カルテなのかを判断するための参考にしてください。

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目次

電子カルテ「ダイナミクス(Dynamics)」とは?

出典:電子カルテ ダイナミクス

ダイナミクスは、初期費用220,000円(税込)、月額11,000円(税込)という低コストで運用できる、内科医開発のクリニック向けのオンプレミス型・レセコン一体型電子カルテです。

以下の4つの特徴について詳しく解説します。

  • 医師が開発したレセコン一体型
  • コスパの良い初期費用と月額料金
  • オンプレミス型による安定稼働と安全性
  • 充実したオプションと外部機器連携

1. 医師が開発したレセコン一体型

ダイナミクスは、内科医が「自分自身が診療現場で使いやすいシステムを」という思いから、現場のニーズに即して自ら開発したシステムです。

システムエンジニアではなく、実際に診療を行う医師の視点で作られているため、診療業務の効率化に特化した無駄を省いた設計となっています。

その実用性の高さから、現在では全国トップクラスのシェアを誇るまでに成長しました。1998年に配布が開始され、現在では全国で4,800施設以上の医科診療所に導入されています。

2. コスパの良い初期費用と月額料金

ダイナミクスのメリットの一つは、そのコストパフォーマンスです。

初期費用にあたる使用許諾料は税込220,000円、月額の利用料は税込11,000円という価格帯で提供されています。

さらに、一般的な電子カルテでネックとなる「数年ごとのシステム更新料」や、「パソコン増設時の追加ライセンス料金」が不要です。

院内にパソコンを何台設置しても月額11,000円で利用できるため、クリニックの経営負担を軽減できます。

3. オンプレミス型による安定稼働と安全性

最近はクラウド型の電子カルテが普及していますが、ダイナミクスは院内のパソコンに直接データを保存する「オンプレミス型」を採用しています。 

院内にデータを持つ利点は、インターネット回線の速度や通信障害の影響を受けず、常にサクサクと速く動作することです。 

ただし、オンプレミス型は導入すれば無条件で安全というわけではありません。オンライン資格確認など外部との通信環境が必須となる現在では、USBメモリなどを介したマルウェア感染リスクが存在します。

クリニック側での日々のデータバックアップ(外部メディアへの保存など)の実施や、厚生労働省のガイドラインに沿ったセキュリティ対策を適切に行う運用ルールを徹底することで、初めて安全なデータ管理が実現します。 

4. 充実したオプションと外部機器連携

低価格でありながら、拡張性が高い点も特徴です。

オンライン資格確認への対応や、Web問診、予約システム、自動精算機などクリニック運営に欠かせない外部システムとスムーズに連携できます。

画像ファイリングシステム(RS_Baseなど)や各種検査機器との連携実績も豊富にあり、必要な機能を自由に組み合わせて自院に合う診療環境を構築することが可能です。

「ダイナミクス(Dynamics)」の良い評判や口コミ

実際にダイナミクスを導入して日々診療を行っている医師からは、コストパフォーマンスやデータ活用の使い勝手、ユーザーコミュニティなどが評価されています。具体的には、以下の4点です。

  • 低コストによる経営負担の軽減
  • データを自由に活用できる強み
  • 互助精神にあふれるユーザーコミュニティ
  • 災害時にも強さを発揮するポータビリティ

ダイナミクスの良い評判や口コミについて、導入事例から詳しく解説します。

1. 低コストによる経営負担の軽減

コストパフォーマンスと明瞭な料金体系が、導入の決め手として高く評価されています。パソコンの設置台数が増えてもソフトウェアの利用料金が変わらない点が、クリニックの経営負担軽減に直結しています。

「ソフト代だけであれば、一般的な電子カルテの1~2割ほどの価格です。さらに魅力的な点は1診療所同一料金という点です。通常ですとパソコンの設置台数に比例して価格が反映されます。しかしダイナミクスはレセプト機能も備えてありますのでレセプト機を別途買う必要もありません。また1ヶ月税別10000円とランニングコスト面でも破格の安さです。」

出典:導入事例 かるがもクリニック 宮原 篤先生|診療所向けレセコン一体型電子カルテ ダイナミクス

「ダイナミクスの場合は導入台数が増えても料金は1台分のみです。そのため、コストをなるべく抑えつつも複数台導入を検討されている先生方にもおすすめです。」

出典:導入事例 えのもと整形外科クリニック 榎本 光宏先生|診療所向けレセコン一体型電子カルテ ダイナミクス

月額11,000円(税込)という低コストでありながら、端末数に依存しない同一の料金体系が支持されています。他社のオンプレミス型電子カルテと比較して導入・維持費が安く、クリニック経営の安定に役立っているという声があります。

2. データを自由に活用できる強み

データがブラックボックス化されず、ユーザー自身が自由に抽出・加工できるオープンな仕様が、研究や独自の工夫を凝らす医師から支持されています。

「多くの電子カルテメーカーはユーザー囲い込みのためか閲覧はできてもデータを取り出すことはできません。」「その点ダイナミクスは、ユーザーが全てのデータを取り出して加工することができます。学会に利用する場合、ダイレクトメールを送るなど利用はさまざまです。」

出典:導入事例 さなだ耳鼻咽喉科医院 眞田 友明先生|診療所向けレセコン一体型電子カルテ ダイナミクス

「ダイナミクスにすべてのデータが取り込まれていることが武器となり、研究活動の基盤を支えています。ダイナミクスがあったからこそ実現できたことだと言えます。」

出典:導入事例 小倉糖腎会げんだいクリニック 李 源台先生|診療所向けレセコン一体型電子カルテ ダイナミクス

メーカーにデータを依存せず、蓄積した診療データを自分自身の財産として自由に抽出し、経営改善や論文作成に活用できる点が、ダイナミクスならではの価値として評価されています。

3. 互助精神にあふれるユーザーコミュニティ

ユーザー同士が活発に情報交換を行うメーリングリスト(ML)が、頼りになる互助システムとして機能しています。

「メーリングリストによって電子カルテについてのみならず、保険や診療のことなども広く情報交換が行われていますので、今までサポート体制に不安を感じたことはありません。」

出典:導入事例 いのはらクリニック 猪原 淳先生|診療所向けレセコン一体型電子カルテ ダイナミクス

疑問点や要望を開発者や他のユーザーと直接共有できるため、システムの運用における安心感につながっています。

4. 災害時にも強さを発揮するポータビリティ

機能をダイレクトに操作でき、災害時でも止まらないシステムの堅牢性が評価されています。

「2016年に熊本地震を経験したのですが、その際ダイナミクスにとても助けられました。(中略)カルテデータをタブレットに移行して閲覧することもできるため、診療所の外のカーポートの下で地震があった翌々日から診療を再開できました。」

出典:導入事例 田島医院 田島 和周 先生|診療所向けレセコン一体型電子カルテ ダイナミクス

日々の診療を効率化するダイレクトな操作感に加え、オフライン環境下であってもデータを持ち出せる柔軟性が、有事に強いシステムとして高く評価されています。

「ダイナミクス(Dynamics)」の懸念点・欠点と対策

操作に困っているクリニックの受付スタッフ

コストメリットがある一方で、導入を検討するにあたっては「使いにくそう」「サポートが心配」といった不安の声も聞かれます。

よくある懸念点とその対策を一覧にまとめました。

懸念点と解決策のまとめ

懸念点・欠点

具体的な課題

解決策・対策

画面操作に慣れが必要

導入初期は画面上の情報量やボタンが多く、「見栄えが悪い」「難しそう」と感じやすい。

一度慣れてしまえば、階層を潜ることなくワンクリックで操作でき、結果的に入力速度が上がります。

自力での設定が不安

メーカーからの直接の訪問サポートがなく、電話やメールでのヘルプデスク対応が基本となる。

LAN構築や初期設定が不安な場合は、全国に点在する公認の「地域サポート業者」に有償で委託できます。費用相場は依頼内容(ネットワーク構築、マスター設定、操作指導など)により数万円〜数十万円程度となります。自院のITスキルに合わせて必要なサポートだけを選択できるため、全体のコストをコントロールしやすいのが特徴です。

データベースの管理リスク

Microsoft Accessベースのため、複数端末での同時操作でデータ競合のリスクがある。

運用ルールの徹底(同じ患者を同時に開かない)と、公式のファイル分割・バックアップで安全に運用できます。

上記のような懸念について、実際のユーザーはどのように感じているのでしょうか。

画面操作と習得について

「ダイナミクスはパソコンをかなり使えないと導入できないといわれますが、そんなことはありません。本当に導入する気があれば、パソコンのことがわかってなさそうだけど大丈夫かなという先生でも結構使いこなしておられます。」

出典:導入事例 医療法人誠雪会 等々力眼科 禰津 直久先生|診療所向けレセコン一体型電子カルテ ダイナミクス

サポート体制と姿勢について

「自分でしようと思わない先生や、問題が起きればメーカーさんに「教えろ」「やれ」というタイプの先生には不向きなレセコンだと考えます。」

出典:導入事例 今井内科小児科医院 今井 真先生|診療所向けレセコン一体型電子カルテ ダイナミクス

データ管理の注意点について

「同じ患者のカルテを違う端末で同時入力するとデータが競合する可能性があります。他の複数端末では新患登録をしない、コードの約束事などいくつか大切な『ルール』があります。」

出典:導入事例 かるがもクリニック 宮原 篤先生|診療所向けレセコン一体型電子カルテ ダイナミクス

ダイナミクスは、手厚いサポートを「やってもらう」のではなく、自院での運用ルールを整え、必要に応じてサポート業者やコミュニティの情報を活用しながら「使いこなす」という姿勢が必要になります。

 

「ダイナミクス(Dynamics)」の使い方│受付~診察~会計

実際にダイナミクスを導入した場合、日々の業務がどのように回るのか、受付から会計までの具体的な使い方を解説します。

【受付】患者情報をリアルタイム共有

受付では、無償提供される連携プログラムにより、オンライン資格確認端末から保険情報が自動でカルテに反映されます。これにより、初診時の手入力の手間が省け、入力ミスを防止できます。

また、受付した患者の待ち状況やスタッフからの申し送り事項は、院内の各パソコン画面から一覧で共有できるため、院内スタッフ間の連携がスムーズになります。

【診察】カルテ入力と各種機器へのオーダー連携

診察室では、過去のカルテ履歴や説明書、検査結果を同じ画面で参照しながら入力を行います。あらかじめ登録しておいた「Do処方(いつもの処方)」や「セット入力」を活用することで、数回のクリックで迅速にカルテ作成が完了します。

画像ファイリングシステムや心電図などの検査システムと連携させておけば、検査オーダーを出し、結果の数値や画像を即座にカルテ画面に取り込めます。

【会計】会計待ちやレセプトエラーの削減

ダイナミクスはレセコン一体型であるため、診察室で医師が入力・会計ボタンを押すと、処方箋や領収書のデータが受付のパソコンに飛びます。これにより、患者の会計待ち時間を減らすことが可能です。

また、会計処理のタイミングでダイナミクス独自の「グループチェック機能」が働き、病名漏れや薬剤の適応外投与などのレセプトエラーをチェックします。

日々の診療の中でチェックが完了するため、月末のレセプト作業の負担を軽減できます。

「ダイナミクス(Dynamics)」と他社電子カルテとの比較

電子カルテを比較検討する女性医師

クラウド型の代表格「エムスリーデジカル」と、ハイブリッド型の代表格「ウィーメックス(Medicom)」との違いを比較しました。

比較項目

ダイナミクス

エムスリーデジカル

ウィーメックス(Medicom)

提供形態

オンプレミス型(レセコン一体型)

クラウド型

ハイブリッド型(オンプレ+クラウド)

コスト感

安い

初期:約22万円 / 月額:1.1万円

普通

初期:0円〜 / 月額:約2万円〜

高い

初期:数百万円 / 月額:数万円

特徴・強み

・更新料、端末追加料が不要

・自由なカスタマイズ性

・ユーザーの互助コミュニティ

・AI学習による入力効率化

・iPadやスマホでのカルテ利用

・場所を選ばない働き方

・直感的な画面と入力速度

・約170社の機器との連携

・長年の実績と高いシェア

サポート

ヘルプデスク(電話・メール)

地域サポート業者(任意委託)

オンラインサポート中心

全国拠点による訪問サポート

おすすめな人

とにかくコストを抑え、自院流にカスタマイズしたい人

初期費用を抑え、クラウドならではの最新機能を使いたい人

コストがかかっても、トラブルへの安心や訪問サポートを重視する人

エムスリーデジカル(クラウド型)との比較

エムスリーデジカルは初期費用0円から手軽に始められるのが魅力ですが、オプション機能の追加や端末台数によっては月額費用が膨らむ可能性があります。

一方でダイナミクスは、端末を何台に増やしても月額11,000円で固定されるため、中長期的なランニングコストを安く抑えられます。

また、クラウド型はインターネット回線が途切れるとカルテの閲覧や入力がストップする懸念がありますが、ダイナミクスは院内にデータがあるため、通信障害時でも動作する強みがあります。

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ウィーメックス(ハイブリッド型)との比較

ウィーメックスは、クラウド型とオンプレミス型が融合したハイブリッド型の電子カルテです。

導入後は、メーカーの担当者が定期的に訪問サポートしてくれる安心感があります。しかしその分、初期費用が数百万円単位となり、さらに5年ごとのシステム更新料もかかります。

ダイナミクスはメーカーの直接訪問はないものの、全国の「地域サポート業者」を活用したり、ユーザー同士のメーリングリストで疑問を解決したりすることで、コストを抑えつつ運用面をカバーできる仕組みが整っています。

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「ダイナミクス(Dynamics)」導入時によくある疑問と答え

Q. 現在使っている電子カルテや古いレセコンから、過去のデータを移行することはできますか?

A.はい、可能です。

他社システムからの乗り換えを行うための「データ移行サービス(有償)」があります。

患者の表書き情報(氏名、保険情報など)や、過去数ヶ月分のレセ電データからの病名・薬・検査履歴の移行、過去のカルテデータ(所見など)をPDF形式でファイリングする移行が可能です。

Q. 導入費用を抑えたいのですが、専用の高額なサーバーパソコンは必要ですか?

A.いいえ、必要ありません。

ダイナミクスは高額なWindows Serverなどの専用OSを必要としません。Windows 11 Proなどが搭載された、一般的な市販のパソコンで快適に動作します。

家電量販店で手に入るパソコンを利用できるため、初期のハードウェア導入コストも抑えられます(※Microsoft Accessのライセンスが別途必要です)。

Q. オンプレミス型ですが、訪問診療や自宅からのカルテ確認はできないのでしょうか?

A.専用のアプリを使用することで可能です。

無償提供されているスマートフォン・タブレット向けアプリ「携帯カルテmerody」を活用することで、外部への持ち出しが可能です。

院内で患者データを暗号化して端末に転送することで、訪問診療先や夜間に自宅で急な電話対応をする際にも、インターネット接続なし(オフライン)で安全にカルテを参照できます。

ダイナミクスはコストと自由度を重視する医師に最適

ダイナミクスは、他社のオンプレミス型電子カルテにはない低コストを実現しつつ、診療に必要な機能と高い拡張性を持つシステムです。

画面の情報量や初期設定の手間といった欠点はありますが、自院の運用ルールを定めて使いこなすことができれば、業務効率は向上します。

「システムにかかる固定費を最小限に抑え、その分をスタッフや医療機器に投資したい」「データを自分で自由に加工して経営に役立てたい」と考える先生にとって、有力な選択肢の一つとなるでしょう。

電子カルテの導入に合わせて、日々のカルテ入力業務そのものを効率化したい場合は、音声認識AIを活用したサービスの併用も一つの解決策です。

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投稿者プロフィール

原 拓也
原 拓也MEDISMA企画部 部長
医療機器メーカー営業としてキャリアをスタートした後、医療ITベンチャーにて生活習慣病向けPHRサービスのプロダクトマーケティング責任者をはじめ、メルプWEB問診の事業責任者を経験。その後、診療予約システムやクリニック専用の自動精算機・自動釣銭機の商品の企画・開発を手がけ、現在は「医療を便利にわかりやすく」をミッションにスマートクリニックの社会実装に向け同事業の企画・推進を担当。