ウィーメックス(wemex)の電子カルテ「Medicom」の評判は?

「営業担当者は使いやすいと言うけれど、本当にうちのスタッフでも操作できるのだろうか」
「サポートにつながりにくいという噂を聞いたが、実際のところどうなのだろうか」
クリニックの開業やシステムの入れ替えを検討する中で、迷いが生じるのは自然なことです。日々の診療を支える基幹システムだからこそ、後悔のない選択をしたいと考えることでしょう。
本記事では、ウィーメックスの電子カルテ「Medicom」について、特徴からリアルな評判、運用時の注意点まで5つの視点で解説します。実際の業務フローに沿った操作イメージも紹介しますので、自院に最適なシステムを選ぶための参考にしてください。
目次
ウィーメックス「Medicom」とは?電子カルテとしての特徴

電子カルテ選びにおいて、メーカーの信頼性やシステム形態は導入の可否を決める重要なポイントです。
まずは、ウィーメックス(旧PHC)の電子カルテ「Medicom(メディコム)」シリーズの全体像を解説します。Medicomシリーズの特徴は以下の2つです。
- 国内トップクラスのシェアと50年の実績
- 医院の環境に合わせた2つのシステム提供形態
1.国内トップクラスのシェアと50年の実績
ウィーメックスは、医療IT業界において50年以上の歴史を持っています。無床診療所(クリニック)向けの電子カルテ市場でトップクラスのシェアを獲得しており、以下のようにシェアランキングにおいてもトップ3に入るほどの実績を誇ります。
|
順位 |
m3.com (2025年版シェア率) |
日経メディカル (2024年導入シェア) |
|
1位 |
エムスリーデジカル(25.7%) |
Medicomシリーズ |
|
2位 |
Medicom-HRシリーズ(15.5%) |
M3デジカル |
|
3位 |
HOPEシリーズ(富士通)(8.7%) |
Dynamics |
累計で217,000件以上の医療ITシステム導入実績があり、信頼性の高さが多くのクリニックから選ばれ続ける理由です。
参考:【2025年版】クリニック向け電子カルテ購入シェアランキング|m3.com開業経営
参考:第24回【医師774人に聞いた】電子カルテ導入シェアランキング2024速報!│日経メディカル開業サポート
2.医院の環境に合わせた2つのシステム提供形態
Medicomシリーズでは、クリニックの環境や運用方針に合わせて、主に以下の2つの形態からシステムを選択できます。
- Medicomクラウドカルテ(クラウド型):2025年4月に正式提供された最新の製品です。院内サーバーが不要で初期費用を抑えつつ、インターネット環境があればどこからでもアクセスできます。AI自動算定機能が搭載されており、電子カルテの内容から自動的に算定可能項目を抽出できるため、会計処理がスムーズです。
- Medicom-HRfHybridCloud(ハイブリッド型):院内サーバーを設置するオンプレミス型とクラウド型を統合したモデルです。通常診療では、院内サーバーでの高速処理をしつつ、クラウドへのデータバックアップ機能も兼ね備えています。万が一の災害や通信障害時には、クラウド型に切り替えて運用が可能であり、診療を止めない事業継続性(BCP)が強みです。
新規開業で費用を抑えたい場合はMedicomクラウドカルテ、災害や通信障害に対する備えを強固にしたいならMedicom-HRfHybridCloudと、自院の方針に応じて選べます。
ウィーメックス「Medicom-HRfHybridCloud」に関する3つの良い評判・口コミ

主力商品であるウィーメックス「Medicom-HRfHybridCloud」を利用している医師やスタッフからは、以下のような良い評判が上がっています。
- 未経験でも直感的に操作できる
- 電子カルテとレセプトが一元的にできる
- Web問診や自動精算機など外部連携が豊富
具体的な口コミと機能を解説します。
1.未経験でも直感的に操作できる
「基本的にどこのクリニックもこちらの電子カルテを使っている医院が多く、転職等をしてもやり方が同じため操作に困らなかったです。操作も特に難しい機能とかはないため誰でも覚えやすいと思います。」
「他の電子カルテは操作が難しいものも多く医療事務未経験者だと覚えるのが大変ということがあるが、こちらの製品は基本的に操作がシンプルなので未経験者でも覚えやすいしこちらも教えやすいと思いました。」
出典:Medicom-HRfHybridCloudの評判・口コミ|全11件のユーザー満足度を紹介!│ITトレンド
クリニックではシェアNo.1の実績があるため、経験者にとっては「使い慣れた画面」であり、未経験者にとっても操作を覚えやすい点が評価されています。
以下のように、「一画面完結」による直感的なUI設計が採用されているため、医療事務未経験者でも覚えやすいのが特徴です。よく使う処置や処方をショートカット登録できる機能などにより、教育コストを抑えられます。

出典:ハイブリッド型電子カルテシステム(医事一体型)Medicom-HRfHybridCloud|メディコム|ウィーメックス株式会社(旧PHC株式会社)
2.電子カルテとレセプトが一元的にできる
「今までの月ごとの集計の手間が省けてとても良い。忙しいときでもレセプト業務がスムーズにできる。過去も振り返りやすい」
「カルテとレセプトが一元的にできる。日ごろの診察記録と検査記録が一元管理できる。」
出典:Medicom-HRfHybridCloudの評判・口コミ|全11件のユーザー満足度を紹介!│ITトレンド
電子カルテとレセコンが一元化した「医事一体型システム」であることが評価されています。電子カルテの入力内容がリアルタイムに会計へ反映されるため、二重入力の手間がありません。
3.Web問診や自動精算機など外部連携が豊富
「受付時の保険証画像が見やすく変更になった場合も、履歴を残したまま更新出来る所がありがたい。会計のお待たせ時間が短縮できた。」
「連動実績が多く、希望した医療機器やシステム全てと電子カルテが連携できたのもよかったです。」
出典:Medicom-HRfHybridCloudの評判・口コミ|全11件のユーザー満足度を紹介!│ITトレンド
Medicom-HRfHybridCloudは、約170社という業界トップクラスの外部連携実績を持っています。検査機器(POCT)や画像管理システム(PACS)、Web問診、自動精算機など多岐にわたる周辺機器・システムとデータ連携が可能です。
受付から会計までの業務フローがシームレスになり、患者の待ち時間短縮やスタッフの業務負担軽減を実現しています。
ウィーメックス「Medicom」の悪い評判・口コミと解決策

直感的な操作性やレセプトの効率化、外部連携機能の豊富さなど、良い評判が上がる一方で、以下の3つの悪い評判もあります。
- サポートに電話がつながりにくい
- アップデートに時間がかかる
- 多機能がゆえにカスタマイズに迷う
悪い評判の背景にある要因と解決策について解説します。
1.サポートに電話がつながりにくい
「操作方法やシステムの不具合でサポートに問い合わせるがまず出ない。いつどの時間に電話をかけても大変混み合っておりますとなり、一向に問い合わせができず困ります。」
出典:Medicom-HRfHybridCloudの評判・口コミ|全11件のユーザー満足度を紹介!│ITトレンド
国内トップシェアゆえにユーザー数が非常に多いことが原因の一つです。特に、月末月初のレセプト期間や診療報酬改定の時期、システムトラブル発生時には、コールセンターへの問い合わせが一時的に集中しがちでしょう。
解決策
全国約157箇所ある地域サポート拠点の担当者直通ルートを事前に確保しておくことで、スムーズな対応が可能です。
また、オペレーターが遠隔でPC画面を確認・操作してくれる「リモートサポート」を活用することで、電話口での説明の手間を省き、迅速な問題解決が可能です。
2.アップデートに時間がかかる
「システムのアップデートに、とても時間がかかるように思います。たまにですが、画面動作が停止することもあります。」
出典:Medicom-HRfHybridCloudの評判・口コミ|全11件のユーザー満足度を紹介!│ITトレンド
特にハイブリッド型の場合、診療報酬改定に伴う複雑な医療制度のデータ書き換えやクラウドとの同期を各端末で行うため、処理に時間がかかります。データ量やPCスペックによっては、アップデートに時間を要し、その間業務がストップしてしまうことがあるでしょう。
解決策
アップデートは診療時間中を避け、昼休みや夜間にタイマー設定でアップデートを実行する運用ルールを設けましょう。また、動作環境を満たしたPCを用意し、ストレージをSSDへ換装するなどのスペックアップを行うことも有効です。
サーバー管理やアップデートの手間を省きたい場合は、サーバーメンテナンスが不要なMedicomクラウドカルテへの移行を検討してみましょう。
3.多機能がゆえにカスタマイズに迷う
「実際に使ってみると、カスタマイズのやり方をあまり丁寧に教えてもらえないまま、作り込みも半端なまま開院してしまい、かなり使いにくく半年経ってもなお問題山積です。」
出典:Medicom-HRfHybridCloudの評判・口コミ|全11件のユーザー満足度を紹介!│ITトレンド
多機能である分、導入初期の設定やスタッフへの操作指導が不十分なまま本稼働を迎えてしまうと、現場が使いこなせず混乱を招いてしまいます。
解決策
カスタマイズ不足を防ぐため、導入前の準備期間にメーカー担当者と以下の点を十分にすり合わせる必要があります。
- 受付から会計までのスタッフの動線・役割
- 頻出疾患のセット登録やSOAP定型文
- 検査機器やWeb問診との連携
- 紹介状などの独自フォーマット
また、契約前に無料オンラインデモを活用し、スタッフ全員で操作感を確かめておくことが重要です。
【実務編】スタッフは使える?「Medicom」の操作フロー

電子カルテの導入前に、現場のスタッフが混乱しないよう、「実際に使えるか」の確認は欠かせません。実際の「受付〜診察〜会計」のフローに沿って、具体的な操作イメージを説明します。
1.【受付】オンライン資格確認とWeb問診のワンタッチ転記

出典:「オンライン資格確認」累計導入数が35,000件を突破~ウィーメックスによるパナソニックコネクト社製顔認証付きカードリーダー販売開始一気通貫の導入支援が可能に~│ウィーメックス株式会社
Medicomでは、顔認証付きカードリーダーにより、オンライン資格確認端末で読み取った最新の保険情報はレセコン端末に直接反映されます。オンライン資格確認用端末を経由する手間がないため、受付スタッフの負担軽減につながるでしょう。
また、受付スタッフが対応するケースのある問診も、連携可能な問診システムと連携すれば、電子カルテの所定欄に自動取り込みされます。現在は、メルプWEB問診やSymview(シムビュー)とのAPI連携が可能です。
【Web問診の取り込みイメージ(メルプWEB問診の場合】

出典:電子カルテ「Medicom-HRf」との自動取り込み連携│メルプWEB問診
2.【診察】クリック中心のセット入力で時短
特定の主訴や疾患に対する検査・処方内容をあらかじめ登録しておく「セット登録」機能を活用すれば、ワンクリックでカルテに展開できます。

出典:クリニック向けクラウド型電子カルテシステムMedicomクラウドカルテ|メディコム|ウィーメックス株式会社
豊富な導入実績をもとに、「2の1000乗以上」のカスタムパターンから導き出された設計で、診察時の入力を効率化します。
3.【会計】レセプト自動点検によるミス防止
Medicomクラウドカルテでは、AI自動算定機能が搭載されており、処方内容や検査内容から算定可能な項目を自動で抽出し、算定漏れを防止します。医療事務の知識が浅いスタッフのミスを未然に防ぎ、自信を持って会計業務を行えます。
【AI自動算定機能のイメージ】

出典:クリニック向けクラウド型電子カルテシステムMedicomクラウドカルテ|メディコム|ウィーメックス株式会社
さらに、領収証や医療費明細書、処方箋などの帳票印刷も自動で発行されるため、会計作業の効率化につながります。
ウィーメックス「Medicom」に関する5つの疑問
導入前に解消しておきたい、他社比較や費用などの疑問にお答えします。
Q.富士通やエムスリーなど他社システムとの違いは?
A.ウィーメックス「Medicom」は、他社システムに比べて「医事一体型の算定精度」と「全国174拠点の対面サポート網」が強みです。
主な競合メーカーとの違いを以下の表にまとめました。
|
メーカー |
主な強み・特徴 |
適しているクリニック |
|
エムスリー(M3DigiKar) |
・クラウド特化型で身軽 ・iPadによる手書き入力 ・AI自動学習機能 |
・手書きの感覚を残したい ・初期投資を抑えたい |
|
富士通(HOPEシリーズ) |
・病院市場で培った大規模なシステム構築力 ・高度なセキュリティ ・カスタマイズ性の高さ |
・将来的な拡張を視野に入れている ・セキュリティ対策は万全にしたい |
|
ウィーメックス(Medicom) |
・医事一体型の算定精度の高さ ・全国174拠点の対面サポート網 |
・レセプト業務の正確性を重視したい ・万が一のパソコントラブル時にも手厚い対面サポートがほしい |
他の電子カルテメーカーとの比較は、関連記事で「クリニック向け電子カルテメーカー16選」として詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
▼関連記事:
【最新版】クリニック向け電子カルテメーカー16選!機能別に紹介
Q.導入にかかる初期費用や月額費用の相場は?
A.導入するシステムによって異なります。システム提供形態ごとの費用相場は以下の通りです。
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提供形態 |
初期費用 |
月額費用 |
|
Medicomクラウドカルテ |
Basicプラン:0円 Premiumプラン:要お問い合わせ
|
Basicプラン:24,800円(税抜) Premiumプラン:要お問い合わせ ※データ量10GB毎に300円/月(税別、税込330円)従量課金あり |
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Medicom-HRfHybridCloud |
公開情報なし (200万円~と推定) |
公開情報なし (27,500円~と推定) |
※連携するオプション機器によって価格は変動します。
なお、2025年度にはIT導入補助金の対象に、ハイブリッド型の「Medicom-HRfHybridCloud」が認定されていました。2026年度以降も、認定される可能性がありますので、IT導入補助金ページのツール検索で対象となっているか確認しましょう。
Q.訪問診療先や自宅など院外からのアクセスはできる?
A.可能です。Medicomクラウドカルテの場合、インターネット経由でノートPCやタブレットから安全にカルテの閲覧・入力が行えます。ハイブリッド型のMedicom-HRfHybridCloudでも、遠隔で院内サーバーに接続し、カルテ入力が可能です。
さらに、訪問診療専用のスケジュール管理ソフトである「CrossLog(クロスログ)」などと連携させれば、ルート作成やスケジュール管理も含めた在宅医療業務の大幅な効率化が実現できます。
Q.導入後に電子カルテの入力に困らないようなマニュアルはある?
A.導入するプランによって、充実したサポート体制が用意されています(Medicomクラウドカルテの場合)。
- ベーシックプラン:導入時のWeb操作指導(90分・1回)に加え、回数無制限のチャットによるアフターサポート、FAQサイト、わかりやすい動画マニュアルの閲覧がいつでも可能です。
- Premiumプラン:導入時に専門インストラクターの立ち会いがあり、現場に合わせた充実した操作インストラクションや医療事務講座などを利用できるため、操作に不安があるスタッフでも安心です。
Q.他社の電子カルテからのデータ移行はできる?
A.メーカーや型式によって異なります。移行可能なシステムでは、患者の基本情報(頭書き)や過去の診療履歴などをMedicomのフォーマットに合わせてスムーズに移行できるため、乗り換え時の業務負担を軽減できます。
自院に合った電子カルテで業務効率化を

ウィーメックスの「Medicom」は、50年の歴史とシェアトップクラスの実績に裏打ちされた直感的な操作性と、高精度なレセプトチェック機能が魅力です。
さらに、全国174拠点に及ぶ手厚い対面サポート網があるため、システムに不慣れなスタッフが多いクリニックでも安心して導入・運用を任せられます。
電子カルテのよさを最大限に活かしつつ、さらに入力業務だけを効率化したいとお考えの場合は、AI音声入力システム「MEDISMAAIクラーク」の併用もおすすめです。
診察中の医師と患者の会話をAIが自動で要約し、カルテの形式に合わせてテキスト化してくれるため、医師はキーボード入力から解放され、患者との対話により集中できるようになります。
さらなるクリニックの業務効率化を目指す方は、ぜひあわせてお問い合わせください。
投稿者プロフィール

- MEDISMA企画部 部長
- 医療機器メーカー営業としてキャリアをスタートした後、医療ITベンチャーにて生活習慣病向けPHRサービスのプロダクトマーケティング責任者をはじめ、メルプWEB問診の事業責任者を経験。その後、診療予約システムやクリニック専用の自動精算機・自動釣銭機の商品の企画・開発を手がけ、現在は「医療を便利にわかりやすく」をミッションにスマートクリニックの社会実装に向け同事業の企画・推進を担当。
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