クリニック予約システムにLINEはおすすめ?機能とメリットを解説
- 2026年1月5日
- Web予約

「予約電話の対応に追われて、スタッフが疲れている」「Web予約に切替えたいけれど、高齢の患者が使いこなせるか心配」
クリニックの予約管理はスタッフの負担となる一方で、Web予約への切り替えにはハードルが高いと感じる方も多いでしょう。
クリニックの予約システムとして導入しやすくメリットがあるのが「LINE予約」です。LINEは全年代で利用率が高く、患者にとって利用しやすい特徴があります。しかし、仕組みを理解せずに導入すると、かえって現場が混乱することもあるでしょう。
この記事では、クリニック向けLINE予約システムの機能やメリット、失敗しないための注意点を解説します。高齢患者への対応策や運用のコツも紹介しますので、ぜひシステム選定の参考にしてください。
目次
クリニック向けLINE予約システムの機能

LINE予約システムとは、国内で月間9,600万人以上が利用するLINEアプリを活用して、診療予約や患者管理を行う仕組みです。
クリニック向けLINE予約システムにある機能は、おもに以下の3つです。
- トーク画面で完結する予約・変更
- 診察の呼び出しとリマインド
- 休診情報などを届けるお知らせ配信
参考:LINE Business Guide│LINEヤフー株式会社
1.トーク画面で完結する予約・変更
LINE予約は、患者が普段使い慣れているLINEのトーク画面上で、予約や変更、キャンセルの手続きが完結します。そのため、Web予約のようにブラウザを開いてIDやパスワードを入力する必要がありません。
特にチャットボット型と呼ばれるシステムであれば、対話形式で「希望の日時は?」「診療科は?」といった質問に答えていくだけで予約が完了します。
直感的に操作できるため、スマートフォンの操作に不慣れな患者でも利用しやすいでしょう。
2.診察の呼び出しとリマインド
予約した日時の前日や当日に、LINEで自動的に通知を送る機能です。
メールでの通知は開封率が10~20%程度といわれていますが、LINEはプッシュ通知が届くため開封率が60%以上になるケースもあります(※一般的なマーケティング調査による傾向)。
患者の目にとまりやすいため、予約日時の忘れや無断キャンセルを効果的に防ぐことが可能です。
また、順番予約システムと連携していれば「あと3番目です」といった呼び出し通知も送れるため、院内での待ち時間を短縮し、混雑緩和にも役立ちます。
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3.休診情報などを届けるお知らせ配信
予約管理だけでなく、クリニックからの情報を発信するツールとしても活用できます。
例えば、インフルエンザワクチンの接種開始時期や台風などによる臨時休診のお知らせを一斉に配信できます。
さらに、患者の属性(年齢、性別、受診履歴など)に合わせて情報を送り分けるセグメント配信機能もあります。必要な人に必要な情報を届けられるため、再診率の向上にもつながるでしょう。
クリニックLINE予約システムのメリット
クリニックのLINE予約を導入することで得られるメリットは、以下のとおりです。患者とクリニックのメリットにわけて解説します。
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患者側のメリット |
クリニック側のメリット |
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・情報入力の手間が少ない ・手軽に予約できる ・高齢患者も予約しやすい |
・他のツールよりもみられやすい ・「ハイブリッド運用」が可能 ・集患・再診率アップ |
患者のメリット
患者にとってのメリットは、予約のハードルが下がることです。
1.情報入力の手間が少ない
Web予約では、予約のたびに氏名や連絡先、診察券の番号などを入力しなければいけないものがあります。
一方で、LINE予約ならID連携により、2回目以降の予約では情報入力の手間が省けます。友達登録もQRコードを読み取ればできるため、登録の手間が少ないでしょう。
2.手軽に予約できる
予約専用アプリをダウンロードする必要がなく、通勤電車の中や就寝前など、思い立った瞬間に予約できます。
どこでも予約できる便利さは、患者満足度の向上につながります。
3.高齢患者も予約しやすい
LINEは全世代に普及しており、高齢患者も使いやすいツールです。総務省の調査では、10代~60代のLINE利用率は90%を超えており、70代でも71.8%と高い水準であることがわかっています。
また、スマホを持たない高齢患者でも、家族連携機能によって予約が可能です。家族連携機能は、同居する家族のLINEアカウントから代理で予約を取るもので、システムによって導入されている場合があります。
参考:令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 (概要)│総務省
クリニック側のメリット
クリニックにとっては、業務負担の軽減や集患効果が期待できます。
1.他のツールよりもみられやすい
LINEを連絡ツールとして使う人が多いため、プッシュ通知をONにしている割合が高い傾向にあります。そのため、リマインドやお知らせがみられやすく、必要なタイミングで確実に伝わりやすいでしょう。
メールや専用アプリよりも患者の目にとまりやすいため、受診忘れの防止につながります。
2.「ハイブリッド運用」が可能
電話予約も継続しながら、予約枠を一元管理するハイブリッド運用が可能です。
具体的には、電話で予約を受けた際、スタッフが予約管理画面でその枠を「予約済み」にします。すると、LINE側の予約枠も「×」に切り替わるため、ダブルブッキングの心配がありません。
3.集患・再診率アップ
クリニックの予約にLINEを組み込むと、公式アカウントの友だち登録を自動的に促せます。患者との接点が増え、お知らせ配信により集患効果が期待できます。
例えば、以下のようにクリニックからお知らせを配信することで、再診率の向上が見込めます。
- 来院から6か月空いている患者に歯科検診の案内を送る
- 子どもや高齢患者に感染症流行期にインフルエンザワクチン接種の案内を行う
- 美容外科の期間限定キャンペーンのお知らせを配信する
特定の患者に最適なお知らせを配信することで、来院していない患者にアプローチが可能となります。
LINE予約システムを導入する上での注意点

クリニックでLINE予約を導入する上での注意点は、以下の5つです。
- 患者に友だち追加をしてもらう必要がある
- メッセージ数に応じて追加料金が発生する場合がある
- 返信がスタッフの負担になる
- 患者にブロックされる可能性がある
- 個人情報の保管場所と患者同意に配慮する
1.患者に友だち追加をしてもらう必要がある
LINE予約を利用するには、まず患者にクリニックの公式アカウントを友だち追加してもらう必要があります。そのため、登録の案内をする手間が生じます。
友だち登録の案内は、以下の方法で行うのがおすすめです。
- 待合室のトイレやテレビ横などにQRコード付きのPOPを掲示する
- 会計時に「次回はLINEから簡単に予約できます」と声をかける
- 電話予約時に「公式LINEでも24時間予約受付しております」と自動メッセージを流す
LINE予約をするメリットを患者に伝え、複数の方法で周知すると効果的です。
2.メッセージ数に応じて追加料金が発生する場合がある
LINE公式アカウントには、無料で送れるメッセージ数に上限があります。
無料のコミュニケーションプランでは月間200通までです。予約完了通知やリマインド配信も1通としてカウントされるため、患者数が多いクリニックでは上限に達してしまうおそれがあります。
患者数に応じた有料プランの契約が必要になることを予算に組み込んでおく必要があります。
参考:LINE公式アカウントの料金プラン 選べる3つのプランを詳しく解説│LINEヤフー株式会社
3.個別の返信がスタッフの負担になる
LINEにはチャット機能があり、患者から個別の質問が届くことがあります。患者からのメッセージに手動で返信しようとすると、スタッフの負担が増えてしまうでしょう。
簡単な質問は自動応答メッセージで回答し、複雑な内容はスタッフが返信するなど、使い分けが必要です。
4.患者にブロックされる可能性がある
集患目的でメッセージを送りすぎると、患者にブロックされる可能性もあるでしょう。メッセージ配信は週1回か、多くても月4~5回にとどめておきましょう。
また、休診案内などの事務連絡ばかりではなく、「インフルエンザの流行状況」「花粉症対策」など、医療的なコンテンツも配信するとみられやすくなります。
5.個人情報の保管場所と患者同意に配慮する
医療情報は「要配慮個人情報」にあたるため、一般的なWeb予約と同様に慎重な取り扱いが求められます。LINEというプラットフォームを利用する以上、データの保管場所について正しく理解しておくことが必要です。
LINEヤフー株式会社のガイドラインによると、トーク内容や予約情報などのデータは原則として日本およびアメリカ、韓国のデータセンターで保管されています。3国とも一定のセキュリティ基準を満たしていますが、データが国境を越えて処理されることを認識しておきましょう。
こうした内容を患者にきちんと説明することが不可欠です。初回登録画面の利用規約などに「個人情報がLINEヤフー株式会社およびその委託先(第三国を含む)において使用されること」を明記し、同意ボタンなどで患者から同意を得るようにしましょう。
参考:LINEヤフープライバシーポリシー│LINEヤフー株式会社
クリニック向けLINE予約システムに関するよくある質問(Q&A)

LINE予約システムの導入を検討する際によくある質問をまとめました。
Q. LINE予約システムは「無料」や「自作」でも導入できますか?
Googleフォームなどを活用して自作することは可能ですが、空き枠の管理がしにくい点がデメリットです。
Googleフォームからの予約は、予約システムに自動的に反映されないため、ダブルブッキングのおそれが高まります。
確実な予約管理を行うためには、LINE連携ができる予約システムを導入することをおすすめします。
Q. 患者にLINE予約を促すための案内文はどのような内容が効果的ですか?
患者にとってのメリットを具体的に示した文章が効果的です。以下に一例を紹介します。
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次回のご予約はLINEが便利です! 当院では、LINEから24時間いつでも簡単に予約ができるようになりました。 LINE予約の3つのメリット
ご利用方法
※これまでの診察券も引き続きご利用いただけます。 |
高齢患者には「ご家族のスマホからも予約できます」と一言添えるのも効果的です。
Q. LINE公式アカウントを持っていませんが、導入できますか?
LINE予約の導入には公式アカウントが必要です。アカウントがない場合、開設からサポートしてもらえるベンダーを選びましょう。
LINE公式アカウントは、リッチメニューのデザインや初期設定、患者への周知方法など自力で導入するのは手間がかかります。
「設定が難しそう」と不安な場合は、ベンダーに相談してみましょう。
LINE予約システムで「選ばれるクリニック」へ

LINE予約システムは、高齢者を含む多くの世代の患者の利便性向上策やお知らせ配信による集患強化として活用できます。
しかし、導入にはコストや運用リスク、医療情報の適切な取り扱いといった専門的な知識も欠かせません。
システム選定で迷われた際は、単なる機能比較だけでなく「現場スタッフが使いこなせるか」「導入後のサポートは手厚いか」を意識してみましょう。
LINE予約導入と公式アカウント開設をサポート!クリニックのLINE予約なら「MEDISMA予約」
クリニック向けLINE予約システムは、機能だけでなく、導入後のサポート体制も不可欠です。
株式会社ヒーローイノベーションでは、LINE予約にも対応したクリニック向けの予約システム「MEDISMA予約」を提供しています。
設定から運用定着まで専任担当者がフルサポート
「MEDISMA予約」では、システムの導入設定はもちろん、スタッフへの操作レクチャーまで専任の担当者がサポートします。
「現在の運用をあまり変えたくない」「電話予約と併用したい」といったご要望に合わせて、最適なハイブリッド運用の設計も支援可能です。
LINE公式アカウントの開設代行も可能
LINE公式アカウントの開設には、認証済みアカウントの申請などの手続きが必要です。また、医療機関のアカウント設定には、医療広告ガイドラインに準拠した細かな配慮も求められます。
弊社では、アカウント開設手続きやリッチメニューの作成などが可能な「LINE公式アカウントクリニック導入サービス」も行っています。面倒な作業を削減し、スムーズにLINE予約を導入できます。
もし、クリニックの予約業務効率化でお悩みなら、ぜひ一度ご相談ください。




