CASE

導入事例

メディカルメンタルケア 横山・渡辺クリニック様 - 導入事例|カルテAI音声入力「MEDISMA AIクラーク」|診療を短縮し、電子カルテの入力時間を削減

AI音声入力システムがもたらした
“診ること”に集中できる診療スタイルと身体的負担の軽減効果
1日+5名の予約枠拡大の可能性も

メディカルメンタルケア 横山・渡辺クリニック
2025.5.2
メディカルメンタルケア 横山・渡辺クリニック|院長 横山 如人先生
診療科
  • 心療内科・精神科

医療現場においては、限られた診療時間内に多様かつ複雑な業務を的確に遂行することが求められています。中でも、医師による電子カルテ入力は、医学的記録としての高い正確性と網羅性が求められる一方で、時間的・身体的負担の大きい業務のひとつと位置づけられます。こうした業務負担を軽減しつつ、診療の質と効率性を両立させる手段として、近年注目されているのがAI音声入力システムです。
そこで今回は、AI音声入力システム『MEDISMA AIクラーク』を導入された横山・渡辺クリニックの横山 如人先生に、実際の運用状況、使用感、および臨床現場にもたらされた具体的な変化などについてお話をうかがいました。

『MEDISMA AIクラーク』を導入されて具体的にどんなメリットを感じていますか?

初診の患者さんで利便性が高い

当院は心療内科なのですが、特に初診の際にはすごく便利に感じています。初診の場合は、患者さん一人ひとりに対して十分な診療時間を確保し、心理的背景や症状の全体像を丁寧に聴取する必要があるため、30分以上を要することが一般的です。その時間中、AI音声入力があることで患者さんの話にしっかり集中できるんです。その会話がそのまま適切な形で要約されていますので「書き漏らしていたかな?」ということがあっても、内容を見直して必要な情報をピックアップし、まとめるだけで済むのは本当に助かっています。
一方、再診は初診と比べると記録する内容が少ないことが多いので、手書きで済ませてしまうこともあります。そういう意味では、再診ではAI音声入力の使用頻度が低い傾向があります。

AI音声入力の売りの1つである“身体的負担の軽減”を実感

また、AI音声入力の強みでもある“身体的な負担軽減”も肌で感じています。従来の電子カルテの入力作業では、長時間のPC操作によって肩こりや眼精疲労といった身体的不調を自覚していましたが、AI音声入力の導入以降、これらの症状は顕著に軽減されました。「やっぱり、あった方がいいな」と思える存在です。
こうした改善は定量的なデータという形では示せませんが、業務の負担感が明らかに減ったというのは大きな変化です。その結果、これまで1日40名までしか診ていなかった患者さんを、「45名程度は可能」と思えるようになり、予約枠を少し広げることも検討できるようになりました。

実際の運用プロセスについてお聞かせください

限られた診療時間内での活用テクニック

例えば10分の診療の場合、前半の5分ほどで患者さんのお話をしっかり聞いて、そのタイミングでAIの録音を止めます。その後、AIが内容をまとめてくれている間に、お薬の説明など次の話題に移り、診察後にはAIがまとめた要約をチェックして、必要な箇所だけ選択してカルテに転送するという流れです。こうした実践を繰り返す中で、どうすれば10分間でちょうどよく診察と記録を済ませられるかが見えてきた印象があります。

記録スタイルの最適化とその効果

2~3か月の使用期間を経て、実際の運用スタイルにも一定の変化が出てきました。一番大きな変化は、AIがまとめてくれる要約をSOAPではなく箇条書きで使うようになった点です。これにより後から見返すときにも分かりやすくなりましたし、スタッフが共有する際もスムーズになったと感じています。
具体的にはSOAP形式(S=主観情報、O=客観情報、A=評価、P=計画)の中でA(評価)は使わず、主にSとPで患者さんの話を分けて整理し、Oには診察中に自分で補足した印象や気づきのみを記録しています。つまりOの項目には録音された内容は入れないようにし、患者さんに伝えにくい所感やカルテに書き留めておくべき内容などを自分なりにまとめておくためのスペースとして位置づけています。
このように、記録の構造を工夫することで、あとから見返した際に内容が一目で整理されていて分かりやすくなり、全体の業務の効率も向上したと感じています。

QRコード転記について

QRコードの転記は、最初は設定や操作に少し手間取ることもありましたが、慣れてしまえば特に負担は感じません。現時点で、こちら側の設定次第で、もっとスピードアップも可能という話も伺っており、改善の余地はあるものの、実際の運用では大きな問題はなく転記できています。

患者さんとの会話で変化したことはありますか?

会話の工夫で、より精度の高い要約に

診療の進め方にも少し変化がありました。AIが正確に理解しやすいように、より要点を意識して話すようになりましたし、専門用語もなるべく使わず、患者さんにもより伝わりやすい表現に言い換えるようになりました。たとえば、お薬の名前をそのまま言うのではなく、「抗うつ薬の○○です」といった表現にすることで、AIだけでなく患者さんにもわかりやすく伝えられるよう心がけています。これは本来あるべき姿ではありますが、AI音声入力を導入したことで、あらためて「伝わる診療」を意識するようになりました。

ほかに心療内科の領域でAI音声入力が有効と思われる場面はありますか?

カウンセリングでも役立つ可能性

少し話が広がるかもしれませんが、カウンセリングの場面においても、AI音声入力システムは非常に有効に活用できる可能性があると感じています。私はカウンセラーや心理士ではないため専門的な部分には詳しくありませんが、一般的なカウンセリングでは、約50分間の面談の中で要点を押さえながら話を聞き、終了後にまとめて記録するスタイルが多いと聞いています。
もし、面談全体を最初から録音しておき、その内容をAIが自動的に要約してくれる機能があれば、記録の効率化につながり、カウンセリング業務にも大きく貢献するのではないかと考えています。

現状のAI音声入力システムの機能で、ご要望はありますか?

診療特性のギャップに対する工夫と期待

患者さんが「最近体がだるくて…」とか「お腹の調子が悪いです」といった身体的な症状を話すと、AIがそれを内科的な病気として捉えてしまうことがあります。結果として、カルテの出力内容が内科的な記録に寄ってしまい、心療内科として記録したい精神的な背景とのズレが生じることがあります。そのため、内容を見直して手直しする必要があり、少し手間に感じることもありますね。ただ、実際の運用では支障はなく使えていますので、診療のサポートツールとしての効果のほうが大きいです。今後、こうした診療科特有のニュアンスにも対応できるよう改良を進められると聞いていますので、さらなる進化を期待しています。

柔軟かつコスト負担の少ないアカウント運用の魅力

一方、複数人で利用できるアカウント仕様は非常にありがたいポイントです。他社のシステムだと、1アカウントにつき1名しか使用できず、追加するごとに料金が加算されていくのが一般的です。ですが、『MEDISMA AIクラーク』では、1医療機関につき1アカウントの提供で、複数の医師が自由に利用できるという仕組みになっていて、追加費用が発生しない。これは本当に大きいと感じています。
たとえば、私が箇条書きの形式で出力している一方で、他の医師がSOAP形式を好む場合でも、それぞれのスタイルに合わせて運用できます。必要があればアカウントを分けることも可能で、その際にも追加費用がかからないのは、非常に柔軟で実用的だと感じています。

最後に電子カルテ入力の効率化をめざす先生方にメッセージをお願いします

従来は、患者さんが来院すると紙の問診票を記入してもらい、それを受付スタッフが医師に渡すという流れで、その内容を見ながら診察を行い、同時に電子カルテへ手入力していました。診察しながら打ち込むスタイルだったため、医師は会話と入力を同時にこなす必要があり、集中力や時間的な余裕を圧迫していました。しかしAI音声入力システムの導入によって、診察中の情報記録の負担が軽減され、医師が本来最も重要とする「患者との対話」に集中できる環境が整いつつあります。私たち自身、日々の診療の質と効率の両立に大きな手応えを感じています。

メディカルメンタルケア 横山・渡辺クリニックについて

メディカルメンタルケア 横山・渡辺クリニック
住所:〒567-0031 大阪府茨木市春日2丁目1-12 ラウンド春日3F
TEL:072-627-9876
院長:横山 如人先生

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